Shake Your Hips  
2009/7/4 横浜アリーナ
スペシャルオープニングゲスト:木村カエラ ∞ Perfume
出演:ザ・クロマニヨンズ/東京スカパラダイスオーケストラ/浜真心(浜崎貴司+真心ブラザーズ)/ FLYING KIDS/HOME MADE 家族/凛として時雨
NEW COMER ARTISTS:ammoflight/鴉/SCANDAL/のあのわ/moumoon
 
ホットスタッフの30周年を記念するライブイベント。昨年6月から、さまざまなアーティストが出演する記念ライブが開催されてきたが、今回はその集大成となるファイナル公演。このイベントならではのコラボを含め、新旧の人気アーティスト、総勢12組が豪華なパフォーマンスでオーディエンスを魅了した。

トップで登場したのは出演が発表された時から話題になっていた木村カエラとPerfumeのコラボユニット、木村カエラ∞Perfume。モニター上にユニット名が映し出されると、大歓声がアリーナ内に響きわたり、ついに4人が登場!! まず、「チョコレイト・ディスコ」を踊り出すと、Perfumeのダンスに加え、カエラがロボットダンスっぽいアレンジの利いた振りをミックスしたノリノリなダンスパフォーマンスを見せる。また、MCではPerfumeの恒例の挨拶にカエラも加わり、「のっちです」「あーちゃんです」「カエラです」「かしゆかです」「4人合わせて、木村カエラ∞Perfume(むげんだい)です!」とキメポーズをとると「なんてったって2曲で解散ですからね」と、カエラのちょっとした毒に会場も爆笑。そして、「この後も1日、楽しんでいってくださーい!」と話すと、2曲目ながらラストの「Jasper」に。この日のためにPerfumeが新たに振り付けをしたという、ゆらゆらとした振りのダンスを、ノリのいいテクノサウンドに合わせて見せると会場は大いに沸いた。

そして、次に登場したのは東京スカパラダイスオーケストラ。2組目にしていきなりトリ級の大物の登場に、さらに会場の熱気は高まる。全員がピンクのスーツ姿で登場すると、のっけからド派手なスウィングを交えた華やかな演奏でオーディエンスをアオる。加藤のソリッドなギターから始まる2曲目「テキーラ」では、北原がトロンボーンを左右にスウィングしたりするなど、個々でさまざまなアクションを見せてゆく彼ら。個性の強い一人一人のパフォーマンスにも関わらず、それが一つになるとゴージャスな演出に見えてしまうのがスカパラの凄さだ。続く「A Song For Athletes」では、ラテン系のリズムに合わせて観客もノリノリで踊る! その後のMCでは「20周年を迎えた東京スカパラダイスオーケストラです、よろしく! 明日からヨーロッパ・ツアーに行ってきます」と谷中が挨拶をし終えると、今度はGAMOのテナーサックスが映える「Heaven's Door」、南国テイストあふれるまったりサウンドが心地よい「Call From Rio」を披露し、ピアニカのイントロから始まるアゲアゲなスカチューン「Ska Me Crazy」では、観客もハネたり、メンバーも演奏しながらステージ上を縦横無尽に動き回るお祭り状態に! そうかと思えば、次の「そばにいて黙る時」ではムーディな歌モノでしっとりと魅せ、最後はたたみかけるように、パーティチューン3曲を続けざまに熱唱!キャッチーなメロディをファンキーに鳴らす「Paradise Blue」まで、止まることのないハイテンションなステージに観客は酔いしれた。

また、この日の会場には、巨大なステージの向かって左側に小さいステージを設置。“NEW COMER ARTISTS”と呼ばれる新人アーティストたちのライブが行われた。メインのステージと交互にライブが行われたが、このステージの一番手が秋田出身のロックバンド、鴉。一見、優男たちに見えるその風貌とは対照的なアグレッシブな音を鳴らす3ピースだ。特にボーカルの近野淳一のシャウトは圧巻で、叙情的なメロからジェットコースターのようなラウドを聴かせた「ココ二ナク」や、8月にリリースされる新曲「夢」などを披露し、ラストに「黒髪ストレンジャー」をがなりながらステージを後にした。



木村カエラ ∞ Perfume
  1. チョコレイト・ディスコ
  2. Jasper
  1. 時の面影
  2. 夏色
  3. ココ二ナク
  4. 黒髪ストレンジャー
東京スカパラダイスオーケストラ
  1. Like Jagger Fire
  2. テキーラ
  3. A Song For Athletes
  4. Heaven's Door
  5. Call From Rio
  6. Ska Me Crazy
  7. そばにいて黙るとき
  8. Pride Of Lions
  9. White Light
  10. Paradise Blue

木村カエラ∞Perfumeに続くこの日のコラボユニットの2組目は、浜崎貴司と真心ブラザーズによる、浜真心。イスに座ってのゆる〜い感じのスタイルで、まず、真心の「素晴らしきこの世界」を披露。その直後の挨拶で「はままごころ。“ま”は一つなの?」「むげんだい、じゃないの?」と、いきなり木村カエラ∞Perfumeをネタにしてボケをかまして観客を和ませる。そして、横浜アリーナが会場ということで、地元出身の桜井が、横浜開港150周年を記念し「横浜市歌」をポップフォーク調にアレンジしてMC内で独唱。思わず、YO-KINGも「いいメロディだねえ」とほめるシーンもあった。100年歌い継がれたこの市歌のように、「この曲あたりも100年歌い継がれるんじゃない」と言うと「どかーん」をアコースティックバージョンで披露。さらに、忌野清志郎を追悼して「デイ・ドリーム・ビリーバー」、夏の代名詞ともいえる名曲「サマーヌード」、YO-KINGもレコーディングに参加した浜崎のソロ曲「友情のエール」を3人が温かみのあるボーカルで歌い上げる、ほっこりとしたステージになっていた。

メインステージから“NEW COMER ARTISTS”ステージに戻ると、6月13日の“She's A Rainbow”にも出演したmoumoonが登場。「Flowers」を歌い終え、続けて7月22日(水)に発売される新曲「On the light」を柔らかなボーカルで披露すると、「お客さんの顔が見たいので少し明るくしてもらっていいですか?」と照明にリクエストする一幕も。アリーナが、ほんのり明るくなるとスケール感のあるロックナンバー「ハレルヤ」を伸びやかなボーカルで歌い上げた。“She's A Rainbow”で見せたアコースティックスタイルとは違うポップでロックな彼らの本来の持ち味が光るステージを展開した。

イベントもいよいよ中盤にさしかかるとHOME MADE 家族が登場。 まずは、ヒット曲の一つ「サンキュー!!」を繰り出した彼ら。「僕らを知ってる人も知らない人も一緒に楽しみましょう」と、オーディエンスに呼びかけると、恒例の自己紹介ソング「It's da 大・中・Show!!!」や「JOY RIDE」を放って、「Say-Ho」のコール&レスポンスで観客の心をつかみ、だんだんとテンションを上げていった。続く、「アイコトバ」では、おなじみの「アイ・アイ・アイ」の連呼パートで盛り上げると、観客もワイパーをし始めるなど、彼らの音に身を委ねあっといういう間にHOME MADE 家族色に染まっていく。そして、最新シングル「YOU」では、歌詞がモニターに流れる中でしっとりと歌い上げる一面を見せると、今度はKUROが「ここからは、ゆっくりマイペースで上がっていきましょう!」とオーディエンスに投げかけて、まず「EASY WALK」を熱唱。その後MICROが「俺たちもワンマンのつもりでやるんで、ワンマンのつもりでやってください」と思いを伝えると「Come Back Home」「NO RAIN NO RAINBOW」を続けて絶唱、オーディエンスもクラップでそれに応えるという、彼らとオーディエンスのお互いに歩み寄る優しさが伝わるステージだった。


浜真心
  1. 素晴らしきこの世界
  2. 〜MC(横浜市歌)〜
  3. どか〜ん
  4. デイ・ドリーム・ビリーバー
  5. サマーヌード
  6. 友情のエール
HOME MADE家族
  1. サンキュー!!
  2. It's da 大・中・Show!!!
  3. JOY RIDE
  4. Live OnDirect
  5. 少年のハート
  6. アイコトバ
  7. YOU
  8. EASY WALK
  9. Come Back Home
  10. NO RAIN NO RAINBOW
moumoon
  1. Flowers
  2. On the right
  3. ハレルヤ

“NEW COMER ARTISTS”3組目はammoflight。2007年に結成し、神奈川県や下北沢などのライブハウスを中心に活動する4人組バンドで、疾走感あふれるロックチューン「トーリ」から始まると、小気味良いギターサウンドが心地いいポップロックナンバー「そば湯」を披露。そして、サウンド的にノれるダンステイストのナンバー「STAND BY ME」など、ポップ感も合わせ持つロックナンバーでイベントにフレッシュな風を吹かせた。

そして、いよいよイベントも後半戦! ザ・クロマニヨンズの登場だ。 いつものワンマンと同様にスタッフの前説でスタート。ライブではおなじみとなっ たクロマニヨン人とおぼしき雄叫びが聞こえる中で登場すると、 照明が暗いままで“ニンゲン×3”とシャウトして、「クロマニヨン・ストンプ」を絶 唱。オーディエンスも彼らが出てきた瞬間に総立ちになって盛り上がると、 それに呼応するかのようにロックンロール!!」と甲本ヒロトが絶叫する。 照明が点灯しても彼らとオーディエンスの興奮は収まらず、続く「ギリギリガガンガ ン」も頭や腰など体を揺らしながらの熱唱で、 会場内には彼らの汗が飛び散る。その後も「タリホー」などのヒット曲で盛り上が り、 ハーモニカがブルージーに響く「渋滞」では、CD未収録な がらも会場は大興奮。 また、この日初めてクロマニヨンズを見る観客もいると言うことで「ロックンロール に予習も復習もありませんし! 今日来てくれたことに感謝して引っ張っていこうと思います」とMCを残し「くじら なわ」へ。 通常バージョンに加え、すべての「山田」、「鈴木」、すべての「根岸」と、 「ギューギュー引っ張って」のフレーズに苗字を入れたバージョンで歌ういつものパ フォーマンスを繰り広げた。 そして、会場は異様なまでに盛り上がり、ヒロトの「チブだ、暴れろ〜!!」の声に反 応して観客は拳を突き上げた。 ラストの「エイトビート」で、 オーディエンスの歓声と合唱が入り乱れる超アグレッシブなステージに会場の興奮 は最高潮となった。

そんなクロマニヨンズの後に登場したのは、“NEW COMER ARTISTS”4組目の、のあのわ。自らチェロも弾くボーカルのYukko率いる5人組の小楽団だ。Yukkoのキュートなウィスパーボイスに、チェロの音色が絡み合い、ポップだけど荘厳な雰囲気も感じさせる独特な音色で観客を魅了し、8月8日(水)に発売される新曲「ループループ」や雄大さを感じさせるシンフォニックなロックナンバー「ハク」などを披露した。

ammoflight
  1. トーリ
  2. そば湯
  3. STAND BY ME
のあのわ
  1. ゆめの在りか
  2. ループ、ループ
  3. ハク
ザ・クロマニヨンズ
    〜前説〜
  1. クロマ二ヨン・ストンプ
  2. ギリギリガガンガン
  3. 紙飛行機
  4. タリホー
  5. 渋滞
  6. 悲しみのロージー
  7. くじらなわ
  8. スピードとナイフ
  9. キラービー
  10. 歩くチブ
  11. エイトビート

再び、メインステージに戻ると、今度は凛として時雨が登場。1曲目の「ハカイヨノユメ」から破壊的なサウンドが鳴り響き、Miyokoの高音ボーカル、Toruのデス声がインパクトを残すラウドロックを炸裂させる。とにかく、アリーナ中に響き渡る異様なまでの轟音が聴く者にすごい音圧をかけてくるのだ。そんな中でもハードコアな「想像のSecurity」、ビート感のあるメロディアスなダンスロックテイストの「DISCO FLIGHT」、ダークで閉塞感のあるダウナーなロックナンバー「moment A rhythm」など変化をつけてくる多様性はさすがで、さらに「JPOP Xfile」ではファルセット気味のボーカルで「J-POP」と連呼するなど、激しいミクスチャーサウンドだけではなく、ツインボーカルならではの深みのあるボーカルでも楽しませてくれた。

“NEW COMER ARTISTS”のラストは、メンバー揃っての制服衣装が話題を振りまいているガールズロックバンド、SCANDAL。アバンギャルドなロックサウンドの「DOLL」に、代表曲でもある、アニメ「BLEACH」の主題歌で最新シングルの「少女S」を披露。さらに、ヘビーなバンドサウンドに合わせて拳を突き上げながらパワフルに「カゲロウ」を披露するパフォーマンスをみせてくれた。見た目のキュートさとは裏腹に本格派のロックで沸かせる、まさにラストにふさわしいナンバーでステージを終えた。

いよいよ大トリは、この日2度目のステージに立つ浜崎貴司が率いるFLYING KIDS。ファンキーなサウンドに浜崎のパワフルなボーカルが映える「我思うゆえに我あり」でスタートすると、浜崎が「みんなの心を燃やしてくれよ〜」と客席に言葉を投げかけて、「炎(ファイヤー)」を歌い上げた。そして、躍動感あふれるサウンドが楽しい「毎日の日々」、ダイナミックなバンドサウンドと浜崎のラップも飛び出した「セクシーフレンドシックスティーナイン」では観客から手拍子も起こって和気あいあいとした和やかな空気に。グルーブ感のある彼ららしいロックサウンドに包まれた。早くも中盤にさしかかると、ここで往年の名曲「ディスカバリー」を披露。「急いで〜、急いで〜」という誰もが知る名フレーズに会場は沸き立ち、曲が終わると大観衆の拍手が鳴り響いた。そして、9月23日(祝)に12年ぶりにリリースされるニューアルバムから、収録予定の新曲で、夏にピッタリなアップテンポのパーティチューン「ドマナツ」を惜しげもなく披露した。ラストは「幸せであるように」「風の吹き抜ける場所」といったファンにはたまらない名曲の連発で幕を閉じた。

新旧入り乱れて12組が熱演を繰り広げたこのステージは、転換中にローリング・ストーンズのライブ映像が終始流れるなど、ライブ以外の面でも観客を引き付けていた。社名である「ホットスタッフ」もストーンズの楽曲から付けられていることにちなんで、これまでのイベント名は全てストーンズの曲名が付けられていた。そんな細かい演出と遊び心が感じられた“out of our heads”は、アニバーサリーイベントのファイナルにふさわしい、誰もが楽しめるゴージャスなイベントになったに違いない。30周年を見事に祝った夜を超えて、今後はさらに豪華なイベントやライブを作りあげていくことに期待したい。

凜として時雨
  1. ハカイヨノユメ
  2. 想像のSecurity
  3. Sadistic Summer
  4. DISCO FLIGHT
  5. tremolo+A
  6. moment A rhythm
  7. JPOP Xfile
  8. Telecastic fake show
  9. nakano kill you
FLYING KIDS
  1. 我想うゆえに我あり
  2. 炎(ファイヤー)
  3. 毎日の日々
  4. セクシーフレンドシックスティーナイン
  5. ディスカバリー
  6. 心は言葉につつまれて
  7. ドマナツ
  8. 幸せであるように
  9. 風の吹き抜ける場所
SCANDAL
  1. SCANDALのテーマ
  2. DOLL
  3. 少女S
  4. カゲロウ

text:翔ブラザース photo:堀清英