そして、次に登場したのは東京スカパラダイスオーケストラ。2組目にしていきなりトリ級の大物の登場に、さらに会場の熱気は高まる。全員がピンクのスーツ姿で登場すると、のっけからド派手なスウィングを交えた華やかな演奏でオーディエンスをアオる。加藤のソリッドなギターから始まる2曲目「テキーラ」では、北原がトロンボーンを左右にスウィングしたりするなど、個々でさまざまなアクションを見せてゆく彼ら。個性の強い一人一人のパフォーマンスにも関わらず、それが一つになるとゴージャスな演出に見えてしまうのがスカパラの凄さだ。続く「A Song For Athletes」では、ラテン系のリズムに合わせて観客もノリノリで踊る! その後のMCでは「20周年を迎えた東京スカパラダイスオーケストラです、よろしく! 明日からヨーロッパ・ツアーに行ってきます」と谷中が挨拶をし終えると、今度はGAMOのテナーサックスが映える「Heaven's Door」、南国テイストあふれるまったりサウンドが心地よい「Call From Rio」を披露し、ピアニカのイントロから始まるアゲアゲなスカチューン「Ska Me Crazy」では、観客もハネたり、メンバーも演奏しながらステージ上を縦横無尽に動き回るお祭り状態に! そうかと思えば、次の「そばにいて黙る時」ではムーディな歌モノでしっとりと魅せ、最後はたたみかけるように、パーティチューン3曲を続けざまに熱唱!キャッチーなメロディをファンキーに鳴らす「Paradise Blue」まで、止まることのないハイテンションなステージに観客は酔いしれた。
メインステージから“NEW COMER ARTISTS”ステージに戻ると、6月13日の“She's A Rainbow”にも出演したmoumoonが登場。「Flowers」を歌い終え、続けて7月22日(水)に発売される新曲「On the light」を柔らかなボーカルで披露すると、「お客さんの顔が見たいので少し明るくしてもらっていいですか?」と照明にリクエストする一幕も。アリーナが、ほんのり明るくなるとスケール感のあるロックナンバー「ハレルヤ」を伸びやかなボーカルで歌い上げた。“She's A Rainbow”で見せたアコースティックスタイルとは違うポップでロックな彼らの本来の持ち味が光るステージを展開した。
イベントもいよいよ中盤にさしかかるとHOME MADE 家族が登場。
まずは、ヒット曲の一つ「サンキュー!!」を繰り出した彼ら。「僕らを知ってる人も知らない人も一緒に楽しみましょう」と、オーディエンスに呼びかけると、恒例の自己紹介ソング「It's da 大・中・Show!!!」や「JOY RIDE」を放って、「Say-Ho」のコール&レスポンスで観客の心をつかみ、だんだんとテンションを上げていった。続く、「アイコトバ」では、おなじみの「アイ・アイ・アイ」の連呼パートで盛り上げると、観客もワイパーをし始めるなど、彼らの音に身を委ねあっといういう間にHOME MADE 家族色に染まっていく。そして、最新シングル「YOU」では、歌詞がモニターに流れる中でしっとりと歌い上げる一面を見せると、今度はKUROが「ここからは、ゆっくりマイペースで上がっていきましょう!」とオーディエンスに投げかけて、まず「EASY WALK」を熱唱。その後MICROが「俺たちもワンマンのつもりでやるんで、ワンマンのつもりでやってください」と思いを伝えると「Come Back Home」「NO RAIN NO RAINBOW」を続けて絶唱、オーディエンスもクラップでそれに応えるという、彼らとオーディエンスのお互いに歩み寄る優しさが伝わるステージだった。
浜真心
素晴らしきこの世界
〜MC(横浜市歌)〜
どか〜ん
デイ・ドリーム・ビリーバー
サマーヌード
友情のエール
HOME MADE家族
サンキュー!!
It's da 大・中・Show!!!
JOY RIDE
Live OnDirect
少年のハート
アイコトバ
YOU
EASY WALK
Come Back Home
NO RAIN NO RAINBOW
moumoon
Flowers
On the right
ハレルヤ
“NEW COMER ARTISTS”3組目はammoflight。2007年に結成し、神奈川県や下北沢などのライブハウスを中心に活動する4人組バンドで、疾走感あふれるロックチューン「トーリ」から始まると、小気味良いギターサウンドが心地いいポップロックナンバー「そば湯」を披露。そして、サウンド的にノれるダンステイストのナンバー「STAND BY ME」など、ポップ感も合わせ持つロックナンバーでイベントにフレッシュな風を吹かせた。
再び、メインステージに戻ると、今度は凛として時雨が登場。1曲目の「ハカイヨノユメ」から破壊的なサウンドが鳴り響き、Miyokoの高音ボーカル、Toruのデス声がインパクトを残すラウドロックを炸裂させる。とにかく、アリーナ中に響き渡る異様なまでの轟音が聴く者にすごい音圧をかけてくるのだ。そんな中でもハードコアな「想像のSecurity」、ビート感のあるメロディアスなダンスロックテイストの「DISCO FLIGHT」、ダークで閉塞感のあるダウナーなロックナンバー「moment A rhythm」など変化をつけてくる多様性はさすがで、さらに「JPOP Xfile」ではファルセット気味のボーカルで「J-POP」と連呼するなど、激しいミクスチャーサウンドだけではなく、ツインボーカルならではの深みのあるボーカルでも楽しませてくれた。
新旧入り乱れて12組が熱演を繰り広げたこのステージは、転換中にローリング・ストーンズのライブ映像が終始流れるなど、ライブ以外の面でも観客を引き付けていた。社名である「ホットスタッフ」もストーンズの楽曲から付けられていることにちなんで、これまでのイベント名は全てストーンズの曲名が付けられていた。そんな細かい演出と遊び心が感じられた“out of our heads”は、アニバーサリーイベントのファイナルにふさわしい、誰もが楽しめるゴージャスなイベントになったに違いない。30周年を見事に祝った夜を超えて、今後はさらに豪華なイベントやライブを作りあげていくことに期待したい。